今日は10/10が誕生日の野坂昭如さんについて書かせていただきます。
スタジオジブリの『火垂るの墓』はご存知でしょうか?この『火垂るの墓』は野坂昭如さん自身の戦争原体験を題材にした短編小説をアニメ映画化したものです。今回は書籍ではなく、ジブリ映画の『火垂るの墓』を取り上げますが、沖縄の翁長市長が8月に亡くなり、また今年で平成が終わるということもあり、改めて平和への想い、願いを込めてこの作品について掘り下げていきたいと思います。
『火垂るの墓』は、兵庫県神戸市と西宮市近郊が舞台で、戦火の下親を亡くした14歳の兄と4歳の妹が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとするものの、その思い叶わず悲劇的な死を迎えていく姿を描いた物語になります。
はじめて『火垂るの墓』を見た時は衝撃でした。この悲劇で終わるという内容が戦争の生々しさを際立たせます。また同じジブリ作品の『となりのトトロ』は『火垂るの墓』の十数年後の出来事で、たったこれだけの時差で、これほどまでに迎える人生が変わってしまうのかと思うと、より戦争の悲惨さを感じずにはいられません。
今でもどこかで貧困や戦争に苦しんでいる人たちがいる中で、平和に暮らせていることがどれだけ貴重か、真に考え、感謝しなければならないと思いました。太平洋戦争自体は1945年に終結した過去の出来事ではありますが、戦争そのものは今でも世界のあちこちで起こっています。また、この先、戦争を起こさないよう、平和を強く願いたいです。
平成を振り返れば反省すべき点は多々あり、まだまだ解決しなければならない問題もたくさんあるのは事実です。新しい元号を迎えるにあたり、戦争のない、平和で穏やかな日本であり、世界にも平和が広がって欲しいと願います。