7/12 荒俣宏

荒俣宏(1947年7月12日-)について書こうと思います。

荒俣宏をご存知でしょうか?試しに後輩に聞くと「テレビで見るおじさん」だそう(苦笑)私の認識する荒俣宏は「タレントとしての一面を持ち合わせる妖怪や民俗学を研究している博物学者」です。世界妖怪協会の会員で、荒俣宏の名が出れば水木しげるも出てくるあなたは通ですねぇ。

みなさんは「妖怪の本」と言えば何が思いつきますか?妖怪といえば水木しげる。水木しげるといえば「ゲゲゲの鬼太郎」を連想するのではないでしょうか。荒俣宏は水木しげるを師と仰いでおり、2005年~2006年には川崎市で水木しげるの人と作品の魅力について触れた「大(Oh!)水木しげる展 なまけものになりなさい」の監修を行っています。荒俣宏自身も「荒俣宏妖怪探偵団 ニッポン見聞録」「日本妖怪巡礼団」などの本を著しており、「妖怪の本」=荒俣宏を連想する人もいるかもしれませんね。先に挙げた本はいろいろな場所を旅しながら妖怪について触れていくという内容で、オカルトや歴史に興味がある人にはとても面白いものだと思います。

京都は歴史が古いので、今でも街の隅に妖怪が出てもあまり違和感がありませんが(あくまでも私の個人的意見です)しかし、荒俣宏の本で都内に妖怪スポットが多いのを知って意外でした。しかしですよ。妖怪って本当にいるんでしょうか?科学と文明が進化した今、妖怪は今も存在するのか?これも個人的な意見で根拠は一切ないのですが、自然や野生動物と同じく、妖怪も絶滅の危機にあるのではなかろうかと。妖怪も自然と同じで、大切にしないと消えてなくなってしまう・・というのが私の持論です。

神社や寺にお参りに行かれる方は多いと思いますが、実はこのことと妖怪には深い関係があります。人々に幸福をもたらしてくれる超越的な存在を神や仏と崇め、人々に災いをもたらす超越的な存在を妖怪とする。ハレとケを具現化したのが神と妖怪。でもね、水木しげるの「河童の三平」なんか読むと、人間には人間社会があり、河童には河童の世界がある。ただそれだけ。ハレとかケとか、そういう区別はナンセンスというか、今でいうところの「多様性」「ダイバーシティ」的な(笑)もしかしたらハレとケのような考えは差別に通じるのかも?

と、荒俣宏から妖怪を通じて多様性やダイバーシティへ話が飛躍しましたが、このブログはそんなカンジですすみます。また次回もお楽しみに。